この星とその文明を受け継ぐ皆さんにどうしても伝えておきたいことがあるのです。

星を継ぐ者へ

 20世紀の後半から垣間見た21世紀はまぶしい未来でした。理想郷というわけではないですが、少なくとも20世紀よりは理性と叡智に満たされているだろうと信じられました。 それがふたを開けてみたら何ということでしょう。多くの人が思考を止めて自分の信じたいものだけを頑なに守る一方、自分と異なる意見は陰謀と決めつけて拒絶する。 その結果、その場限り気分次第の浅はかな考えで多数派と強者におもねる。いい大人が幼児の処世術を振りかざして、物事を深く考える人々を軽んじ敵視する時代になりました。 この傾向はもはや危険水域を超え始めています。今や人類とその文明は未曽有の危機に瀕していると言っていいでしょう。
 え?お前の方が大人げない?中二病?まあ、そうも言います。 しかし、日に日に知性が迫害され、先人が血肉を削って獲得した尊い遺産-人権とか、立憲主義とか平和主義とか-そんなものがドブに捨てられようとしている現実を目にしてはもう放置しておけなくなりました。 そのような訳でここに挙げる駄文の数々を今どき学生に読んで聞かせてはウザがられる今日この頃なのです。 申し遅れましたが、わたくしいくつかの大学で非常勤講師などして辛うじて糊口を凌いでおります。差しあたり"葉無尾鰭(はなしのおひれ)"とお呼びください。
 願わくば志を同じくする教員の皆様に資するところがあればと、拙文のいくつかをアップロードいたします。使いものになるようでしたら、日の目を見せてやってください。 もちろん教員以外の皆様のご利用も大歓迎です。人々が自分の頭できちんと考えること、これが当たり前になる時代の訪れを期待してやみません。


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【0.考えることの大切さ】

00-001「星を継ぐ者へ」
 松本零士氏の「銀河鉄道999」に出てくる惑星「けんか別れ」の原始人と中世魔女狩りの時代を例に知性の衰退といじめ・リンチの関連を論ずる。 思考停止の行きつく先は何であるか?我々は次の世紀にも文明人でいられるのか?

00-002「インターネットという罠」
 インターネットの海には確かに宝がある。しかし、それを見分ける知識と洞察力を持たない者にはごみ山であり毒草の森である。 気に入らないものを敵と決めつけ一切のコミュニケーションを拒絶する人は何かに勝ったつもりでいながら日々大切なものを失っている。

00-003「文殊の知恵と衆愚」
 三人寄れば文殊の知恵という言葉がある。一方、役に立たない群衆を烏合の衆と呼び、また衆愚とも言う。 人は群れると賢くなるのか、愚かになるのか、その境を分けるものは何だろうか?我々は賢明でいられるだろうか?鍵は「開かれた」「独自性」にある。

【1.物事を考えるための前提】

01-001「すべての主張は偏っている」
 「公正・中立」の幻想を暴く。具体例として内閣府とYahooの社会に対する満足度の意識調査を取り上げ、万人に意見を求める意識調査でさえ「公正・中立」と程遠いことを示す。 むしろすべての主張には「偏り」があり、その偏りこそが大切であることを説く。

01-002「学問は公正でありうるか」
 学問は「公正」だと思われている。本当だろうか?ほとんどの現代人が賃金奴隷である現実のもとでは、研究者もまた論文の数を競わされる予算ハンターに過ぎない。 自分の能力に余る判断を「専門家」に丸投げするのは簡単だが、それは後悔しない選択だろうか?

ここに掲載した文章は商業利用を除いてご自由にご利用頂けます。内容は逐次追加します。

更新履歴
著作/ 葉無尾鰭(はなしのおひれ)
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